マスコミの偏った選挙報道への危機感

東京都知事選の各局のニュースを見ていつも疑問に思っているのが、候補者の取り上げ方です。21名もの立候補者がいるにも関わらず、小池氏、増田氏、鳥越氏のまるで3名しかいないかのような報道ぶりに残念に思います。
山積みの課題や、候補者の政策や考えを紹介するときも、3名はインタビューや特集記事・企画で紹介し、その他18名は十把一絡げ。良くてフリップに一覧にして画面で短時間見せるだけか読み上げるだけで終わっています。3名と同じような政策を訴えていたり、あるいはより具体的な数字や政策を出している候補者が居るにも関わらず、全く焦点が当てられません。クリーンなイメージやスキャンダルも3名だけが取り沙汰され、その他の候補者の背景は探られず問題にされない。討論会にも呼ばれず、選挙活動の様子もほとんど報道されていない状況に非常に違和感を覚えます。
そんな偏った報道をしているにも関わらず、各局のアナウンサーやコメンテーターは、しきりに「今までのイメージ重視、知名度重視で候補者を選んでいたから舛添さんのような問題が起こった」と投票者に向けて、問題提起と注意喚起を行っています。
そういった問題を懸念するのであれば、全候補者を討論会の壇上にあげて政策論争をさせたり、放送時間を平等に各候補者の政策や活動報告に割くべきだと思います。
本当に現状を憂いているなら、都民にもっと客観的で同量の情報を提示する努力をしなければならないのに、毎日繰り返し登場するのは3名のみ。マスコミが、イメージや知名度を作り出し、知名度重視の問題を冗長させているとしか思えません。
どんなに厳しいことや、もっともらしい意見を言う評論家が居ても、結局マスコミの偏った枠組みの中でのみ発言しているのであれば、その意見も薄っぺらいモノに聞こえます。
そしておそらく、3名以外の候補者が何か大きなスキャンダルや事件を起こしたり告発があった場合のみ、各局は大きく取り上げ騒ぎ立てるんだと思います。
民局には視聴率が大事なのは分かりますが、表現や報道の自由は視聴率に縛られていて、本当の意味でその自由はなくなっているように思います。そして、どの画面でも同じような構成のニュースが流れ続けると、それが正しい情報だと錯覚し間違った選択をしてしまうような危機感を覚えます。

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