9.11同時多発テロと日本企業

昨今、世界中でテロ行為が頻発していますが、近代における最も衝撃的なテロ事件と云われるのが、2001年9月11日に発生した、所謂、アメリカ同時多発テロ事件であろうと思います。丁度、この日、私は仕事でシリコンバレーに滞在していました。午後からミーティングの予定があり、午前中は滞在先のホテルに居たときのことです。TVからニュース速報が流れ、ニューヨークのWTCに飛行機が突っ込む映像が流れました。その数分後に、2機目が衝突する映像がリアルタイムで放映されました。不思議なもので、このような想像もつかない大事故の映像をみた時、多くの人は”映画でも見ているようだ”と云いますが、私も全く同じ意見でした。偶然にもこの2機目は、便こそ違うのですが、2日前に私がボストンからサンフランシスコに到着した、同じユナイテッド航空機でした。その日の午後になって、ミーティングの予定がありましたので、約束のオフィスに行くと、ほぼ全ての従業員が朝から、TVの報道を見ており、仕事にならず我々とのミーティングでも全員、身が入らず低調なものとなった事は云うまでもありません。午後には、アメリカ全土の空港は無期限閉鎖するとの政府方針により、3日後にサンフランシスコから日本に帰国する予定だった私は、ホテルで足止めされる事になりました。結局、予定よりも4日遅れでチケットをゲットできる事になりましたが、ここで、思いもよらない問題が持ち上がりました。この時、私は東海岸から西海岸を回り、日本に帰国するという10日前後の出張でアメリカを訪れていました。同時多発テロの件は、勿論、日本の会社側を知っており、予定通り帰国できない事も承知していました。その頃、サンフランシスコ空港は西海岸と云ってもハブ空港でしたので、チケットを待つ人で連日、ごった返しており、私も滞在先のホテルから毎日のように空港に通っていました。そのような状況で、漸く、チケットを入手し、いざ、翌日には帰国できるという矢先に、日本の会社側から以下のような通知書が回付されてきました。「記 米国への渡航および帰国に際しての注意事項:身の安全がが確保できると判断される場合には個人の意思により実施すべし」と要約するとこのような文書です。呆れて、何も云えませんでしたが、会社側としては、万が一の事を考えると、このような対応しかできなったと思います。不謹慎ですが、十数年が経過した昨今、頻発する世界各国でのテロに遭遇している日本の会社員の方々には、このような状況にはなっていない事をお祈りするばかりです。

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